ゆうべ帰りがおそかった美佐子は、旅の疲れで睡そうにしていた高夏と二三十分しゃべったばかりで、土産の犬はまだ見ていないのだが、あのひいひいと風邪声のようなかすれた声で啼いている方がピオニーであろう。
彼女は夫や弘ほどに犬好きではないのだけれど、このピオニーはいつも帰りが十時過ぎになる時には、じいやと一緒に停留所まで迎えに出ていてくれるのである。
そして彼女が改札口から現れると、鎖の音をちゃりん!
ゆうべ帰りがおそかった美佐子は、旅の疲れで睡そうにしていた高夏と二三十分しゃべったばかりで、土産の犬はまだ見ていないのだが、あのひいひいと風邪声のようなかすれた声で啼いている方がピオニーであろう。
彼女は夫や弘ほどに犬好きではないのだけれど、このピオニーはいつも帰りが十時過ぎになる時には、じいやと一緒に停留所まで迎えに出ていてくれるのである。
そして彼女が改札口から現れると、鎖の音をちゃりん!