谷崎潤一郎 『蓼喰う虫』 寝間着の上に大島の羽織を纒って、メリヤスのパッチの端を無恰好に素足の踵まで引っ張っている高夏は、庭先へ椅子を持ち出していた。 「そこに繋いで置いて頂戴、今すぐ下へ見に行きますから」 彼女はざっと朝の風呂に漬かってからヴェランダへ出た。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア