梯子段を降りしなに階下の洋室を覗いて見ると、要はいつかヴェランダから其処へ移ってソファへ仰向けになりながら、まだ熱心にさっきの本を読みつづけていたが、廊下づたいに日本間の方へ行く足音に、
「どうしたい、いいのがあったかい」
と、気のなさそうな声をかけた。
梯子段を降りしなに階下の洋室を覗いて見ると、要はいつかヴェランダから其処へ移ってソファへ仰向けになりながら、まだ熱心にさっきの本を読みつづけていたが、廊下づたいに日本間の方へ行く足音に、
「どうしたい、いいのがあったかい」
と、気のなさそうな声をかけた。