ましてこの夜話のような物語は、男女の席で朗読されたり暗誦されたりするものではないのである」
要はこの注の附いている「バグダッドの三人の貴婦人と門番の話」と云うのを直ぐ読みかけたが、ものの五六行も進んだ時分に茶の間の方から足音が聞えて、そこへ高夏が這入って来た。
「君、アラビアン・ナイトは後にしないか」
ましてこの夜話のような物語は、男女の席で朗読されたり暗誦されたりするものではないのである」
要はこの注の附いている「バグダッドの三人の貴婦人と門番の話」と云うのを直ぐ読みかけたが、ものの五六行も進んだ時分に茶の間の方から足音が聞えて、そこへ高夏が這入って来た。
「君、アラビアン・ナイトは後にしないか」