つまり孰方も別れた方がいいのを知りつつそれだけの勇気がなく、ただ自分たちの弱い気質を呪っては当惑している状態にあった。
夫の腹の中を云えば自分の方から妻を追い出す理由はないし、積極的に出れば出るだけ寝ざめが悪いに違いないから、なるべくならば受け身でありたい。
自分はさしあたり誰と結婚したいと云う相手があるのでもないのだが、妻にはそれがあるのだから、妻の方から覚悟をきめてもらいたかった。
つまり孰方も別れた方がいいのを知りつつそれだけの勇気がなく、ただ自分たちの弱い気質を呪っては当惑している状態にあった。
夫の腹の中を云えば自分の方から妻を追い出す理由はないし、積極的に出れば出るだけ寝ざめが悪いに違いないから、なるべくならば受け身でありたい。
自分はさしあたり誰と結婚したいと云う相手があるのでもないのだが、妻にはそれがあるのだから、妻の方から覚悟をきめてもらいたかった。