堤の上の同じように可愛い燈籠にはもう灯がともっているらしいけれど、水の面はまだ浅黄色に明るく、二三人の男の燈籠の根もとにしゃがんで釣りを垂れているのが見える。
別に絶景と云うのではないが、しかしこう云う南国的な海辺の町の趣は、決して関東の田舎にはない。
そう云えばいつぞや常陸の国の平潟の港に遊んだ時、入り江を包む両方の山の出鼻に燈籠があって岸にはずっと遊女の家が並んでいたのを、いかにも昔の船着場らしい感じだと思ったことがあるのは、かれこれ二十年も前だったろうか。
堤の上の同じように可愛い燈籠にはもう灯がともっているらしいけれど、水の面はまだ浅黄色に明るく、二三人の男の燈籠の根もとにしゃがんで釣りを垂れているのが見える。
別に絶景と云うのではないが、しかしこう云う南国的な海辺の町の趣は、決して関東の田舎にはない。
そう云えばいつぞや常陸の国の平潟の港に遊んだ時、入り江を包む両方の山の出鼻に燈籠があって岸にはずっと遊女の家が並んでいたのを、いかにも昔の船着場らしい感じだと思ったことがあるのは、かれこれ二十年も前だったろうか。