まして老人が自分の肉身の親であったら、さぞかし浅ましい気がするであろうと、美佐子がお久を憎む感情が今更分って来るのであった。
此方は寝られないままにそんなことを考えているうち、老人は間もなく眠りついたらしく、すうすうと云う寝息が聞えたが、忠実なお久はそれからもまだ按摩の手を休めないで、ぱたん、ぱたんと云う音がようよう止んだのは十時近くであっただろうか。
彼はしょざいなさに、向うの部屋の電燈が消えた頃に自分の部屋へ明りをつけた。
まして老人が自分の肉身の親であったら、さぞかし浅ましい気がするであろうと、美佐子がお久を憎む感情が今更分って来るのであった。
此方は寝られないままにそんなことを考えているうち、老人は間もなく眠りついたらしく、すうすうと云う寝息が聞えたが、忠実なお久はそれからもまだ按摩の手を休めないで、ぱたん、ぱたんと云う音がようよう止んだのは十時近くであっただろうか。
彼はしょざいなさに、向うの部屋の電燈が消えた頃に自分の部屋へ明りをつけた。