谷崎潤一郎 『蓼喰う虫』 「へえ、これぐらいの籠に一杯、―――」 「摘み草もいいが、田舎の町をぶらぶら歩くのも悪くないですな」 青空の下を真っすぐ伸びている一とすじ路の町通りは、往来の人影が先の先まで数えられるほど朗らかに、たまにすれちがう自転車のベルの音さえのどかである。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア