そこへ持って来てたびたびの地震や火事で、焼けた跡に建てられるのは北海松や米材の附け木のように白っちゃけた家か、亜米利加の場末へ行ったような貧弱なビルディングである。
たとえば鎌倉のような町が関西にあったとしたら、奈良ほどには行かないとしても、もっと落ち着いた、しっとりとした趣があろう。
京都から西の国々の風土は自然の恵みを授かることが深く、天の災を受ける度が少いので、名もない町家や百姓家の瓦や土塀の色にまで、旅人の杖をとどめさせるに足る風情がある。
そこへ持って来てたびたびの地震や火事で、焼けた跡に建てられるのは北海松や米材の附け木のように白っちゃけた家か、亜米利加の場末へ行ったような貧弱なビルディングである。
たとえば鎌倉のような町が関西にあったとしたら、奈良ほどには行かないとしても、もっと落ち着いた、しっとりとした趣があろう。
京都から西の国々の風土は自然の恵みを授かることが深く、天の災を受ける度が少いので、名もない町家や百姓家の瓦や土塀の色にまで、旅人の杖をとどめさせるに足る風情がある。