実はこのあいだ文楽で使いふるしたものを譲り受けるようにいろいろ手を廻したのがうまく行かないで、「淡路へ行けば買えますよ」と、人に教えられたのだそうである。
そして順礼の道すがらには、芝居を見て廻るばかりでなく、由良の港の由良亀を訪い、人形村の源之丞の家に行き、帰り道には福良から船で、鳴門の潮を見て徳島へ渡り、天狗久にも会って来ようと云うのである。
「要さん、何とのどかなもんじゃあないか」
実はこのあいだ文楽で使いふるしたものを譲り受けるようにいろいろ手を廻したのがうまく行かないで、「淡路へ行けば買えますよ」と、人に教えられたのだそうである。
そして順礼の道すがらには、芝居を見て廻るばかりでなく、由良の港の由良亀を訪い、人形村の源之丞の家に行き、帰り道には福良から船で、鳴門の潮を見て徳島へ渡り、天狗久にも会って来ようと云うのである。
「要さん、何とのどかなもんじゃあないか」