谷崎潤一郎 『蓼喰う虫』 と、そう老人は云うのである。 深雪と関助との道行きのあいだに長い一日もとうとう暮れて、その幕がすんだ時分には囲いの外はすっかり暗くなっていた。 昼間のうちは殺風景だった小屋の中もいつしかぎっしり客が詰まって、さすがに芝居の夜らしい気分である。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア