太功記の次のお俊伝兵衛では猿廻しの与次郎が寝床の中へ這入ろうとする時、一旦戸締りをした格子を開けて家の前の道傍に蹲踞まりながら小便をする。
そこへ何処からか一匹の犬が現れて、与次郎の褌を咬えてぐいぐい引っ張って行くのである。
大阪下りと云う触れ込みで、番附に大きく名を出している呂太夫の「吃又」が始まったのは十時過ぎだったが、それから間もなく見物席でえらい騒ぎが持ち上った。
太功記の次のお俊伝兵衛では猿廻しの与次郎が寝床の中へ這入ろうとする時、一旦戸締りをした格子を開けて家の前の道傍に蹲踞まりながら小便をする。
そこへ何処からか一匹の犬が現れて、与次郎の褌を咬えてぐいぐい引っ張って行くのである。
大阪下りと云う触れ込みで、番附に大きく名を出している呂太夫の「吃又」が始まったのは十時過ぎだったが、それから間もなく見物席でえらい騒ぎが持ち上った。