三日がやがて五日となり、一週間となるあいだに、再びこの女に会いたい思いが馬鹿々々しいくらい萌して来て、ずいぶん無理な繰り合わせをしてまで一途に飛んで来るのである。
会う前の恋いしさと会っての後の胸ぐるしさ、―――そう云う心の変りかたはこの女の場合に限ったことではなく、芸者と馴染んでいた時分にも少しは覚えのあることだけれども、しかしこんなに冷熱の度が激しいと云うのは、畢竟生理的の原因に依るからなので、それだけルイズは酔わせかたの強い酒なのであろう。
要ははじめ、彼女の言葉を信じさせられていた頃には、今の日本の青年たちが大概そうであるように、その西欧の生れであると云うことに或る特別な幻想とあこがれとを抱いていた。