「しゃべる積りではなかったんだけれど、ホテルへ泊まった晩にベッドを並べて寝ていると、夜中にしくしく泣いているもんだから、どうしたのかと思って聞いてみたのが始まりなんですって。
「そうしたら?
「手紙だから委しいことは書いてないけれど、お父さんとお母さんとは事に依ると別々に住むようになる、そしてお母さんは阿曽さんの家に行くかも知れないと云ったら『そんなら僕はどうなるんです』って聞かれたんで、『君はどうにもなりはしない、いつでもお母さんに会えるんだから、家が二軒になったつもりでいたらいいんだ。
「しゃべる積りではなかったんだけれど、ホテルへ泊まった晩にベッドを並べて寝ていると、夜中にしくしく泣いているもんだから、どうしたのかと思って聞いてみたのが始まりなんですって。
「そうしたら?
「手紙だから委しいことは書いてないけれど、お父さんとお母さんとは事に依ると別々に住むようになる、そしてお母さんは阿曽さんの家に行くかも知れないと云ったら『そんなら僕はどうなるんです』って聞かれたんで、『君はどうにもなりはしない、いつでもお母さんに会えるんだから、家が二軒になったつもりでいたらいいんだ。