谷崎潤一郎 『蓼喰う虫』 いやだと云やあそれまでだけれども、ここの所は年寄の顔を立ててお貰い申したいね」 要がもじもじしているひまに老人は手を鳴らしてお久を呼んだ。 「あのうな、南禅寺へ電話をかけておくれでないか、―――二人で行くから、静かな座敷を取っておいてくれるように」 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア