わたしは眼をあげてその石清水の山かげを仰ぎ、それとさしむかいに神社の北の方にそびえている天王山のいただきをのぞんだ。
かいどうを歩いているときは気が付かなかったが此処へ来てから四方をながめると、わたしは今南北の山が屏風のように空をかぎっている谷あいの鍋の底のような地点に立っている。
なるほど、王朝の或る時代に山崎に関所が設けられていたことも西から京へ攻め入るのにこのあたりが要害の地であったこともこういう山河の形勢を見るとおのずから合点されるのである。
わたしは眼をあげてその石清水の山かげを仰ぎ、それとさしむかいに神社の北の方にそびえている天王山のいただきをのぞんだ。
かいどうを歩いているときは気が付かなかったが此処へ来てから四方をながめると、わたしは今南北の山が屏風のように空をかぎっている谷あいの鍋の底のような地点に立っている。
なるほど、王朝の或る時代に山崎に関所が設けられていたことも西から京へ攻め入るのにこのあたりが要害の地であったこともこういう山河の形勢を見るとおのずから合点されるのである。