兎に角以前には私の村なんかへもよく漆かきが奈良あたりからやって来たもんです。
漆鉋と云って、鎌のようなもので先の曲った奴を持って、腰に三四合ぐらい這入る竹の筒を提げて、漆を見つけると、その鉋で皮へ傷をつける。
それがあんまり深く傷をつけ過ぎてもいけないし、浅過ぎてもいけないし、呼吸物なんで、その傷口から松脂のようにどろりと滲み出て来る汁を箆ですくって竹の筒へ入れる。
兎に角以前には私の村なんかへもよく漆かきが奈良あたりからやって来たもんです。
漆鉋と云って、鎌のようなもので先の曲った奴を持って、腰に三四合ぐらい這入る竹の筒を提げて、漆を見つけると、その鉋で皮へ傷をつける。
それがあんまり深く傷をつけ過ぎてもいけないし、浅過ぎてもいけないし、呼吸物なんで、その傷口から松脂のようにどろりと滲み出て来る汁を箆ですくって竹の筒へ入れる。