しかしそう云う間にもときどき正気に復るらしく、己は狐に欺されているんだと云う考えがふいと起ることがあって、三人の小男の様子なども、人間の姿をしているように思えながら、どうかした拍子に尻尾が見える。
はっきり見えるんではなしに、チラチラと斯う、見えたり見えなかったりするような工合なんですな。
要するにまあその時分からそろそろ意識が回復して来たんで、ヤカンダニを通ってからも暫く何処か無茶苦茶に引っ張り廻されていたようですが、そのうちに、村にイカキ山と云って、笊のような恰好をした山があるんで、そこを通った時は、此処はイカキ山だなと云うことが分ったと云います。