「お姫さま」
と、たしなめながら彼女の口へ手をあてたりした。
乳母は彼女がだん/\落ち着きを取り返して泣き止んで来る様子を見定めて、都へ上れば身を隠すのに都合のよい知る辺がないでもないから、お父さまの御安否が分るまでは、どんなにしてゞも生きながらえている方がよいと云うのであった。
「お姫さま」
と、たしなめながら彼女の口へ手をあてたりした。
乳母は彼女がだん/\落ち着きを取り返して泣き止んで来る様子を見定めて、都へ上れば身を隠すのに都合のよい知る辺がないでもないから、お父さまの御安否が分るまでは、どんなにしてゞも生きながらえている方がよいと云うのであった。