谷崎潤一郎 『聞書抄』 「ばあや、あれはなあに」 と云って、首の傍に立ててある小さな白木の札を指した。 実は娘は、さっきからその札に書いてある歌の文句らしいものを、刻々に暗くなって行く鈍いあかりの中で、新月の影にすかしながら読んでいたのである。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア