谷崎潤一郎 『聞書抄』 「左様でござります」 と、月を仰いでいた行者は乳母の方を向き直りながら、長い杖のあたまへ頤を載せた。 「愚僧を見知っておいでとあらば、定めし此のあたりの町のお方かと存じますが、ようこそお参りをしてお上げなされた。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア