されば三成はその年の初めあたりに様子を聞いていたのであろう。
そうして、もしも男子が生れたならば太閤と秀次との間柄がいよ/\面白くなくなりはしないか、太閤の意中、秀次に関白を譲ったことを悔いる心が生じるであろうし、秀次も亦それを察して不安を感ずるところから、幾分捨て鉢的な動機も手伝って、ます/\粗暴な行いを募らせはしないかと、早くも将来を案じたのであろう。
一方秀次の行状は、もうその頃から眼にあまるものが多かった。
されば三成はその年の初めあたりに様子を聞いていたのであろう。
そうして、もしも男子が生れたならば太閤と秀次との間柄がいよ/\面白くなくなりはしないか、太閤の意中、秀次に関白を譲ったことを悔いる心が生じるであろうし、秀次も亦それを察して不安を感ずるところから、幾分捨て鉢的な動機も手伝って、ます/\粗暴な行いを募らせはしないかと、早くも将来を案じたのであろう。
一方秀次の行状は、もうその頃から眼にあまるものが多かった。