その夜は奈良中坊井上源五に宿を取る。
方々からの見廻飛脚が賑わうのを憚り多しと云って断り、又高野山へ見廻之儀一切停止なさるゝ旨、駒井中務少輔、益田少将方から廻文に及び、たゞ山の口々に歩士二人宛すえ置くように申し触れた。
扨あくる日は岡野の宿を経、当麻の寺の鐘のこえを聞いて、
その夜は奈良中坊井上源五に宿を取る。
方々からの見廻飛脚が賑わうのを憚り多しと云って断り、又高野山へ見廻之儀一切停止なさるゝ旨、駒井中務少輔、益田少将方から廻文に及び、たゞ山の口々に歩士二人宛すえ置くように申し触れた。
扨あくる日は岡野の宿を経、当麻の寺の鐘のこえを聞いて、