谷崎潤一郎 『二人の稚児』 と、兄分らしいませた口調で、もう一人の稚児に云った。 「浮世は塵埃にまみれた厭な所だと聞いて居るが、此処から見ると、あの湖の水の面は、鏡のように澄んで居る。 そなたの眼にはそう見えないだろうか。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア