谷崎潤一郎 『二人の稚児』 彼の胸にも、だん/\煩悩が曙の光を放ち始めた。 嘗て千手丸を苦しめた妄想の意味が、彼にもよう/\分りかけて来た。 彼も千手丸と同じように、女人の俤を夢に見たり、堂塔の諸菩薩の像に蠱惑を感ずる時代となった。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア