瑠璃光は、彼女よりも自分が先に凍え死にはしないかと危ぶまれた。
彼女の肌へ蔽いかぶさるようにして、顔を伏せて居る瑠璃光の、可愛らしい、小さな建築のような稚児輪の髪に、鳥の羽毛とも粉雪とも分らぬものが、頻りにはら/\と降りかゝった。
(大正七年三月作)
瑠璃光は、彼女よりも自分が先に凍え死にはしないかと危ぶまれた。
彼女の肌へ蔽いかぶさるようにして、顔を伏せて居る瑠璃光の、可愛らしい、小さな建築のような稚児輪の髪に、鳥の羽毛とも粉雪とも分らぬものが、頻りにはら/\と降りかゝった。
(大正七年三月作)