谷崎潤一郎 『秘密』 友禅の袖の蔭から、お白粉を塗った手をつき出して見ると、強い頑丈な線が闇の中に消えて、白くふっくらと柔かに浮き出ている。 私は自分で自分の手の美しさに惚れ惚れとした。 このような美しい手を、実際に持っている女と云う者が、羨ましく感じられた。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア