しかし源氏は好きで若いときから読んだものではあるし、特に長年かゝつて現代語訳をやつた後でもあるから、この小説を書きながらも私の頭の中にあつたことだけはたしかである。
だから作者として特に源氏を模したと云ふことはなくても、いろ/\の点で影響を受けたと云へないことはないであらう。
たゞ作者と云ふものはいつも一つところに止まつてゐるものではないから、私にしても僅かながらの移り変りはあるであらう。
しかし源氏は好きで若いときから読んだものではあるし、特に長年かゝつて現代語訳をやつた後でもあるから、この小説を書きながらも私の頭の中にあつたことだけはたしかである。
だから作者として特に源氏を模したと云ふことはなくても、いろ/\の点で影響を受けたと云へないことはないであらう。
たゞ作者と云ふものはいつも一つところに止まつてゐるものではないから、私にしても僅かながらの移り変りはあるであらう。