「ちょっと、これ見て御覧。
と、妙子は姉の足もとにいる鈴の方を頤で示した。
鈴もさっきから煖炉の前にやって来て蹲踞まりながら、好い心持そうに眼をつぶってうとうとしていたのであるが、妙子に云われて気が付いて見ると、謡曲の鼓の音がぽんと鳴るたびに、鈴の耳がピンと動く。
「ちょっと、これ見て御覧。
と、妙子は姉の足もとにいる鈴の方を頤で示した。
鈴もさっきから煖炉の前にやって来て蹲踞まりながら、好い心持そうに眼をつぶってうとうとしていたのであるが、妙子に云われて気が付いて見ると、謡曲の鼓の音がぽんと鳴るたびに、鈴の耳がピンと動く。