で、それから又一時間ばかり、洋食のテーブルを囲みながら漫談を交した訳であったが、今度は娘が加わったので、映画の話、歌舞伎劇の話、亜米利加や日本の俳優の話、女学校の話等々、一層たわいのないことをしゃべっただけであった。
娘は悦子より三つ年上の十四歳と云うことで、悦子に比べると物言いなどもずっと落ち着いて大人びていたが、それは一つには顔だちから来る感じのせいもあったろう。
と云うのは、女学校の制服を着て、おしろい気のない顔をしているけれども、その輪郭は既に少女型でなく、面長の、鼻筋の通った、引き締まった成人型なのであった。