谷崎潤一郎 『細雪』 幸子はぎょっとして台所へ走ったが、ふと心づいて電話を夫の書斎の方へ切り替えさせた。 「ああ幸子さん、―――今橋寺さんから電話があって、大変憤慨してらっしゃるようなんだけど、―――」 そう云う丹生夫人の声の調子にもただならぬものがあった。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア