妙子はそれでも頼る人があるからよいが、雪子は今貞之助に見放されたらどうなるであろう。
………今迄幸子は、妙子のことで我慢のならないことがあると雪子に訴え、雪子のことは妙子に訴えしていたので、平素はさほどでもないけれども、こう云う時に妙子が家にいないのは、この上もなく淋しくもあり不便でもあった。
「お母ちゃん」
妙子はそれでも頼る人があるからよいが、雪子は今貞之助に見放されたらどうなるであろう。
………今迄幸子は、妙子のことで我慢のならないことがあると雪子に訴え、雪子のことは妙子に訴えしていたので、平素はさほどでもないけれども、こう云う時に妙子が家にいないのは、この上もなく淋しくもあり不便でもあった。
「お母ちゃん」