………幸子は諦めようとしても諦め切れず、その時自分がいなかったことが恰も自分の越度であるかのように悔まれ、選りに選ってその五六分の隙間に電話が懸ったと云うことが、雪子の不運であるようにさえ考えられて来るのであった。
「―――そない思うたら、腹も立つけど、雪子ちゃんが可哀そうになって来て、………」
「しかし、それは雪子ちゃんの性格から来る悲劇やさかい、電話の時にお前が居合せたにしたところで、結果は同じことになるのと違うか」
………幸子は諦めようとしても諦め切れず、その時自分がいなかったことが恰も自分の越度であるかのように悔まれ、選りに選ってその五六分の隙間に電話が懸ったと云うことが、雪子の不運であるようにさえ考えられて来るのであった。
「―――そない思うたら、腹も立つけど、雪子ちゃんが可哀そうになって来て、………」
「しかし、それは雪子ちゃんの性格から来る悲劇やさかい、電話の時にお前が居合せたにしたところで、結果は同じことになるのと違うか」