幸子は大体赤痢と思って間違いはないものと覚悟をし、その場合のことをぽつぽつ思案していたが、その日はとうとう心待ちにした二度目の電話が懸って来ず、翌朝も、十一時過ぎまで音沙汰がないので、何してるのやろうと、雪子と二人で苛々していると、昼近くにお春がひょっこり勝手口から這入って来た。
「どない?
二人はお春の硬張った顔つきを見るなり、黙って応接間へ引き入れて聞いた。
幸子は大体赤痢と思って間違いはないものと覚悟をし、その場合のことをぽつぽつ思案していたが、その日はとうとう心待ちにした二度目の電話が懸って来ず、翌朝も、十一時過ぎまで音沙汰がないので、何してるのやろうと、雪子と二人で苛々していると、昼近くにお春がひょっこり勝手口から這入って来た。
「どない?
二人はお春の硬張った顔つきを見るなり、黙って応接間へ引き入れて聞いた。