で、もうこうなったら世間体や何かを構ってもいられないから、いっそ櫛田先生を呼んだ方がよいと思うが、何にしても中姉ちゃんに一遍様子を見に来て貰いたい、と、雪子娘さんは仰っしゃっていらっしゃいます、と云うのであった。
お春はそれに附け加えて、ここ五六日の間でございますけれど、こいさんは痩せて痩せてえらいお変りになりました、御寮人様が御覧になったらほんとにびっくりなさいます、と云ったりした。
幸子は伝染病が恐いのと、夫への気がねとで、つい躊躇っていたのであったが、今はじっとしていられず、夫には何も云わないで、朝のうちにお春に案内させて行って見ることにした。