「ま、兎も角も病人に会うてから、―――」
幸子は奥畑と雪子とが交〻語るのを聞き終ると、取り敢えず二階へ上らして貰った。
病室は南向きの六畳の間で、外にちょっとした露台のようなものが附いてい、出入り口がドーアになっており、畳敷きではあるけれども、床の間はなく、天井までも白壁になっていて、一方に押入があるのを除けば、大体洋間の感じである。
「ま、兎も角も病人に会うてから、―――」
幸子は奥畑と雪子とが交〻語るのを聞き終ると、取り敢えず二階へ上らして貰った。
病室は南向きの六畳の間で、外にちょっとした露台のようなものが附いてい、出入り口がドーアになっており、畳敷きではあるけれども、床の間はなく、天井までも白壁になっていて、一方に押入があるのを除けば、大体洋間の感じである。