おん許へ
彼女は単純で人の好い姉を、あまり驚かしてはと気づかいながらも、なるたけ妙子に憐愍が注がれるようにと願う結果、つい幾分か病気の状態を大袈裟に述べた傾きはあるが、それでも大体自分の実感を偽らず書いたには違いなかった。
そして、それを書き終えると直ぐ、―――悦子が帰らないうちにと思って、急いで病院へ引き返して行った。
おん許へ
彼女は単純で人の好い姉を、あまり驚かしてはと気づかいながらも、なるたけ妙子に憐愍が注がれるようにと願う結果、つい幾分か病気の状態を大袈裟に述べた傾きはあるが、それでも大体自分の実感を偽らず書いたには違いなかった。
そして、それを書き終えると直ぐ、―――悦子が帰らないうちにと思って、急いで病院へ引き返して行った。