幸子は怪しい悪夢から覚めたような気がするにつけても、この間櫛田医師が「大丈夫です大丈夫です」と力強く云った言葉を思い出して、彼の診断の確かなことに改めて感心させられた次第であった。
そして、東京の姉があの手紙を見て、どんなにか心配しているであろうと、追っかけて第二の報道を送ってやったが、姉はその知らせが余程嬉しかったらしく、いつもの悠長にも似ず、中一日置いて次のような速達便の返事を寄越した。
拝復
幸子は怪しい悪夢から覚めたような気がするにつけても、この間櫛田医師が「大丈夫です大丈夫です」と力強く云った言葉を思い出して、彼の診断の確かなことに改めて感心させられた次第であった。
そして、東京の姉があの手紙を見て、どんなにか心配しているであろうと、追っかけて第二の報道を送ってやったが、姉はその知らせが余程嬉しかったらしく、いつもの悠長にも似ず、中一日置いて次のような速達便の返事を寄越した。
拝復