啓ちゃんの金などは一銭一厘もあてにしない、啓ちゃん自身にも、なるべくそれには手を着けさせないようにする、などとも云ったことがあるではないか。
あんな立派な口を利いたのが、みんな世間や姉たちを欺く方便だったと云うのであろうか。
が、責められるべきは妙子よりも、むしろ彼女に巧く円められていた、余りと云えば世間知らずの、甘いおめでたい姉たちの方であるかも知れない。
啓ちゃんの金などは一銭一厘もあてにしない、啓ちゃん自身にも、なるべくそれには手を着けさせないようにする、などとも云ったことがあるではないか。
あんな立派な口を利いたのが、みんな世間や姉たちを欺く方便だったと云うのであろうか。
が、責められるべきは妙子よりも、むしろ彼女に巧く円められていた、余りと云えば世間知らずの、甘いおめでたい姉たちの方であるかも知れない。