幸子も雪子も、三好とか云うバアテンダアの男のことが気になっていたには違いなかったが、その名を口にすることさえも不愉快だったので、殊更そんな存在を無視するようにして話した。
「嫌うてるのやら、そうでもないのやら、あたしにも分らへん。
こないだあんなに彼処の家にいてるのん厭がってた癖に、一昨日は啓坊に『帰れ』とも云わんと、いつまででも相手になったりして、………」
幸子も雪子も、三好とか云うバアテンダアの男のことが気になっていたには違いなかったが、その名を口にすることさえも不愉快だったので、殊更そんな存在を無視するようにして話した。
「嫌うてるのやら、そうでもないのやら、あたしにも分らへん。
こないだあんなに彼処の家にいてるのん厭がってた癖に、一昨日は啓坊に『帰れ』とも云わんと、いつまででも相手になったりして、………」