奥畑はその数日後に果して又病院へやって来た。
その日は「水戸ちゃん」の外にお春が居合せただけで、どない致しましょうと、電話で問い合せて来たのに対して、こないだみたいに虐待せんと、どうぞお上り下さい云うて気持よう扱うたげなさい、と幸子は命じたが、夕方に又お春から、只今お帰りになりました、今日は三時間ばかり話していらっしゃいました、と知らせて来た。
と、それから中二日置いて、又同じ時刻にやって来て、その日は六時過ぎになっても帰らないので、お春の一存で国道の菱富から料理を取り寄せ、お銚子まで一本添えて出すと、すっかり嬉しがってしまって、九時になってもまだ話している始末であったが、ようよう帰って行ったあとで、お春どん、あんな余計なことせんかてええのんに、と、妙子がえらく機嫌を悪くした。