魔法罎の外側のつやつやとしているのが凸面鏡の作用をなして、明るい室内にあるものが、微細な物まで玲瓏と影を落しているのであるが、それらが一つ一つ恐ろしく屈曲して映っているので、ちょうどこの部屋が無限に天井の高い大広間のように見え、ベッドの上にいる幸子の映像は、無限に小さく、遠くの方に見えるのであった。
「ほら、此処にいるあたしを見て頂戴。
幸子がそう云って、首を振ったり手を挙げたりすると、凸面鏡の中の彼女も遥かな所で首を振ったり手を挙げたりする。
魔法罎の外側のつやつやとしているのが凸面鏡の作用をなして、明るい室内にあるものが、微細な物まで玲瓏と影を落しているのであるが、それらが一つ一つ恐ろしく屈曲して映っているので、ちょうどこの部屋が無限に天井の高い大広間のように見え、ベッドの上にいる幸子の映像は、無限に小さく、遠くの方に見えるのであった。
「ほら、此処にいるあたしを見て頂戴。
幸子がそう云って、首を振ったり手を挙げたりすると、凸面鏡の中の彼女も遥かな所で首を振ったり手を挙げたりする。