その、旧婚旅行の夜の話合いが実現されて、貞之助が暫くぶりで妙子に会ったのは、九月に這入ってからであった。
それまでの彼女は出入りは許されていたけれども、貞之助の眼には触れないようにしていたのであったが、その日は晴れて夕飯の席に連なり、夫婦、親子、姉妹の五人が打ち解けて食卓を囲んだ。
幸子と雪子とは、いつぞやお春から聞かされた奥畑の婆やの話が胸にあるので、妙子に対してまだほんとうは釈然としないところもあったが、でも二人ながらもうあの不愉快な問題は忘れることに極めていた。
その、旧婚旅行の夜の話合いが実現されて、貞之助が暫くぶりで妙子に会ったのは、九月に這入ってからであった。
それまでの彼女は出入りは許されていたけれども、貞之助の眼には触れないようにしていたのであったが、その日は晴れて夕飯の席に連なり、夫婦、親子、姉妹の五人が打ち解けて食卓を囲んだ。
幸子と雪子とは、いつぞやお春から聞かされた奥畑の婆やの話が胸にあるので、妙子に対してまだほんとうは釈然としないところもあったが、でも二人ながらもうあの不愉快な問題は忘れることに極めていた。