と、こいちゃん今夜は泊って行きなさい、と悦子が云い出し、その尾について貞之助達も勧めるので、とうとう泊ることになったが、悦子の喜び方は非常で、こいちゃん今夜は悦子の部屋で姉ちゃんと悦子と三人で寝なさいと、こう云う時の癖で、ひどく興奮して燥いだりした。
妙子はもう、以前の彼女が持っていた性的魅力を完全に取り返していた。
あの病気の時に幸子が見た、廃頽した、疲れ切ったような感じ、―――どす黝く濁った、花柳病でもありそうな血色、―――ああ云う風に皮膚が一遍たるんでしまっては、もうもとの溌剌さに立ち復ることは出来まいかと思えたのに、いつの間にか又活き活きとした、頬の豊かな近代娘になっていた。