ほんとうに、この妹にはこう云う仕事好きな一面もあったのだ、活動的で、じっとしていられない性分であるから、グレ出したら悪い方へもどんどんグレて行くけれども、導きようで良い方へも伸びる人なのだ、才能があって、手先が器用で、僅かな間に何事でもモノにしてしまう妙子、………舞を舞わしても上手であるし、人形を作らしても立派なものだし、洋服を縫わせれば又この通りだし、………全く、まだ三十になるやならずの女の身で、こんなにもいろいろの技術を備えている者があるだろうか。
「こいさん、よう根が続くわなあ」
と、幸子は、夜の八九時頃までミシンの音が聞えていると、二階へ上って来てよくそんな風に云った。