こいさん、それ譃や云うのんやったら、何かそれに対抗する帳簿のようなもの見せてくれたらどうやねん」
妙子も同じように平然として、例の顔色一つ変えるではなかったが、でもそう云われると、無言でじっと雪子の顔を見据えているばかりであった。
「婆やさんの話やと、そんなんはもう何年も前からのことで、洋服だけやあれへん、あの時のあの指環もそうや、コムパクトもそうや、ブローチもそうやと、一つ一つ品物を覚えてはって云やはるねんわ。
こいさん、それ譃や云うのんやったら、何かそれに対抗する帳簿のようなもの見せてくれたらどうやねん」
妙子も同じように平然として、例の顔色一つ変えるではなかったが、でもそう云われると、無言でじっと雪子の顔を見据えているばかりであった。
「婆やさんの話やと、そんなんはもう何年も前からのことで、洋服だけやあれへん、あの時のあの指環もそうや、コムパクトもそうや、ブローチもそうやと、一つ一つ品物を覚えてはって云やはるねんわ。