「そうかてあの時分、縁切ることに賛成してくれはれへなんだやないの。
「あたし等は啓坊と結婚させたい思うたよってに、賛成せえへなんだけど、一方では板倉とあんな仲になってながら、一方では啓坊を経済的に利用してる云うことが分ってたんやったら、考えようもあってんわ」
幸子は雪子の云っていることに心から同感で、妙子に対しこのくらいなことは云ってやってもよいと思わずにはいられなかったが、でも自分には到底此処までは云えそうもないので、雪子がよくこう云えるものだと、驚きながら傍で黙って聞いていた。
「そうかてあの時分、縁切ることに賛成してくれはれへなんだやないの。
「あたし等は啓坊と結婚させたい思うたよってに、賛成せえへなんだけど、一方では板倉とあんな仲になってながら、一方では啓坊を経済的に利用してる云うことが分ってたんやったら、考えようもあってんわ」
幸子は雪子の云っていることに心から同感で、妙子に対しこのくらいなことは云ってやってもよいと思わずにはいられなかったが、でも自分には到底此処までは云えそうもないので、雪子がよくこう云えるものだと、驚きながら傍で黙って聞いていた。