何よりも彼女は、動悸がこれ以上強まらないようにすることが急務だと感じて、それきり妙子とは物を云わず、天井の明りを消すためによろめきながら壁際へ行ってスイッチを切ってから、枕元のスタンドをつけてベッドにもぐり込んでしまった。
雪子が風呂から出て来た時は、彼女は眼を閉じて寝たふりをしていたが、それから妙子は悠々と身を起して、バスルームへ行ったらしかった。
三十二
何よりも彼女は、動悸がこれ以上強まらないようにすることが急務だと感じて、それきり妙子とは物を云わず、天井の明りを消すためによろめきながら壁際へ行ってスイッチを切ってから、枕元のスタンドをつけてベッドにもぐり込んでしまった。
雪子が風呂から出て来た時は、彼女は眼を閉じて寝たふりをしていたが、それから妙子は悠々と身を起して、バスルームへ行ったらしかった。
三十二