夫はああ云う人であるから、妹のことで妻や雪子に屈辱を感じさせないように、却って此方を慰めてくれるであろうけれども、そうされればされるで、幸子は矢張辛いのであった。
そして夫が、口では何でもないように云いながら、心中の不快を怺えているのがよく分るだけに、気の毒でならないのであった。
だが、トドのつまりは夫の理解と義侠心とに縋るより外はないとして、幸子の一番大きな心配は、どんな風にして見たところで、結局今度もこの事件のために雪子の好運が逃げて行ってしまうであろう、と云うことであった。
夫はああ云う人であるから、妹のことで妻や雪子に屈辱を感じさせないように、却って此方を慰めてくれるであろうけれども、そうされればされるで、幸子は矢張辛いのであった。
そして夫が、口では何でもないように云いながら、心中の不快を怺えているのがよく分るだけに、気の毒でならないのであった。
だが、トドのつまりは夫の理解と義侠心とに縋るより外はないとして、幸子の一番大きな心配は、どんな風にして見たところで、結局今度もこの事件のために雪子の好運が逃げて行ってしまうであろう、と云うことであった。