そして夫が、口では何でもないように云いながら、心中の不快を怺えているのがよく分るだけに、気の毒でならないのであった。
だが、トドのつまりは夫の理解と義侠心とに縋るより外はないとして、幸子の一番大きな心配は、どんな風にして見たところで、結局今度もこの事件のために雪子の好運が逃げて行ってしまうであろう、と云うことであった。
いつでも話が最初のうちは順潮に運び、今一歩と云う瀬戸際へ来て、故障が起って破れるのである。
そして夫が、口では何でもないように云いながら、心中の不快を怺えているのがよく分るだけに、気の毒でならないのであった。
だが、トドのつまりは夫の理解と義侠心とに縋るより外はないとして、幸子の一番大きな心配は、どんな風にして見たところで、結局今度もこの事件のために雪子の好運が逃げて行ってしまうであろう、と云うことであった。
いつでも話が最初のうちは順潮に運び、今一歩と云う瀬戸際へ来て、故障が起って破れるのである。